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「不粋な真似と知っていても」




「うにゃ、何だこれ?」


薄暗い店内には僅か数名の気配しかしない。そんな中ブ○クオフアルバイトの夢子はCD棚の整理を行っていた。
目にとまったのは一枚のCD。何と無く手に取ってみると、何とも奇妙なCDだった。何が奇妙ってジャケットが奇妙なのだ。


「何でこんなCDがJPOP欄に有るんだろ。アニメじゃないのかな」


何人もの人物が描かれたジャケットは、夢子からしてみればアニソンそのもの。しかも何故かこっちを見ている気だってする。


「うーん……コーナーは作ってあるけど……Sound Horizon?知らないなぁ」


ちらりと棚をみてから、手に持ったCDを裏返した。そこに描かれているのは、妙に不思議な雰囲気を持った人物たち。なんだこれは、目が離せない。





「ォ前ガ我等ノモィラトナルノカ」

「ぅぎゃっ!?」


いきなり後ろから囁かれた声。勢いよく振り返ると見知らぬ男性立っていた。形容するならば、変人。病的に白い肌、長い髪、力強い瞳が夢子を威圧する。


「だっ、誰!?」
「θハ冥府ノ王。ォ前ヲ待ッティタ」


完全ビビりながら尋ねても、帰ってくるのは理解不能な返答。一歩後ずさり距離をとるが、背の高いこの人相手だと殆ど意味が無い。
目を離さないまま、CDを持った手に彼の掌が重ねられた。


「ソゥ、貴女ガMoiraダ……」


くらり。美しい闇を秘めた瞳に、目眩を感じた。


「わた、わたしは……」






「河下さーん、もう棚整理終わったー?」


確立された空間を引き裂くように飛び込んだ、男性の声。通路の端から同僚の多賀が、こっちを見ていた。


「たっ、多賀さん!」


まずい、非常にまずい。こんな変人と一緒に居るなんて、上司にバレるとかなり厄介だ。どうしようか、と思うがそこにはもう


「あれ、居ない……?」
「どったの、顔色悪いよ」
「あ……大丈夫」
「そう?じゃあ棚整理終わったら上がっていいから」
「お疲れ様でしたー」


そうだ、気のせいだ。きっと少し寝ぼけたんだ、夜だしね。適当に仕事して帰ろう。CDの人物がさらにこっちを見ている気もするが、多分気のせい。無意識にCDをエプロンのポケットに突っ込むと、仕事を再開した。




そう、自宅に帰ってからの再会なんて、誰も予想はしていない。




- - - - - - - - - - -


MMログ

ちょっと変な話なので、夢ページに載せないで日記に載せました。
気が向いたら夢ページにも載せますがね。


最近日記書く < マガ流す
なので此処が過疎ってますね…
だって書く事無い\(^o^)/
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自己紹介:
絵描きかつ夢書き。
さんほらに目覚めてから何かが変わった。
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