[PR]
2025.02.13 Thursday
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
goodbye black me in greet period
2009.09.04 Friday
陛下×冬天秤です
「へいか…僕はへいかの代用なの?」
僅かに潤んだ瞳が見上げる。唐突な話題に耳を疑った。
「代用?どういう事だいイヴェール」
「僕とへいかは外見が似ているから、国王Revoの身代わりとして使われるんだって」
「誰が、そんな事を」
「ミシェル、が。そうだって」
「違う!」
あの女め!このか弱い心の、無垢な心のイヴェールを不安に揺さ振る事に快楽を見出だす狂喜の代名詞のようなヤツ。歪んだ女だ。自分の物に僕が触れたから、イヴェールにこんな事を吹き込んだんだろう。
「でも、僕とへいかは似てる」
「同じ血に連なる国民、似てるのも当たり前だ」
「でも……」
そっと、頬に伝った涙を拭ってやる。
「イヴェールと僕は、鏡だ」
「か、がみ?」
「僕の黒ずんだ心と正反対な白いヒカリ。君は僕を戒める鎖だ」
僕と似ているからこそ、違いが浮き彫りになる。その違いを見つける度に自分の賎しさに気づくのだ。けれど、違うからこそイヴェールの稀有なヒカリを取り込んでしまいたくなる。全て僕の物にしてしまいたい。ひとかけらも逃さず、重なり合いたい。一つに、なりたい。
「ねえ、だから愛し合おう」
僕が君を黒くするから、二人混じり合って灰になろう。代用じゃなくて、まったく同じ存在に。
- - - - - - - - - - -
はじめての小説です*
れぼイヴェっていう異色…
需要はまあ、無いですよねははは
PR
comments
trackbacks
この記事にトラックバックする ()