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時にそれは狂気だと言われても

今日更新した「時にそれは狂気だと言われても」について詳しく解説を。




彼女は自ら喉を潰し、歌えなくしました。歌を生業として、Revoと共に仕事をする彼女が、なぜその歌声を捨てたのか。
それは、

Revoに自分自身を愛してほしかったから

です。
共に仕事をし、恋仲であるはずのRevo。彼に愛されていたはずなのに、彼女は「Revoが好きなのはわたしの歌声で、必要としているのはこの喉を持った自分」と、音楽をやる身だからかそう疑心暗鬼になるようになりました。「君の声が好きだ」「君の歌はきれいだね」そう言われる度に、彼女はRevoを信じられなくなっていく。

では、自分自身を愛してもらうにはどうしたらいいのか?

そう、歌声を捨ててしまえば、あとは自身しか残らない。愛せるものはわたしだけになる。だから必然的にRevoはわたしを愛してくれるようになる…そう考えてしまった。
Revoが「君の歌声が、好きだったのに」と言った時、彼女は成功を確信した。歌声が好きだった→その歌声はもうない→今度は"わたし"を好いてくれる。そう、信じてしまっていたんです。

他の女性に嫉妬し、殺してしまうという話はよくありますよね。彼女は自分の歌声に嫉妬し、殺してしまったのです。
もちろんRevoは彼女の歌声だけじゃなくすべてを愛していたけれど、彼女の思い込みゆえにこんな事になってしまった。

そういう、お話でした。





救いがない話です。でも根底には彼女のRevoに対する深く一途な愛情があることをわかってもらいたい。

続編として「彼女がリハビリし、Revoと共に歌声を取り戻す話」や、「歌手じゃなくなった彼女でも、変わらず愛するRevoの話」なんかを書くことはたやすいけど、それはしたくありません。続編によって愛し合うことについて書けば、あたしの伝えたかったことは簡単に読者に伝わるけども、でもやっぱりこの小説を読んだ読者一人一人に自分で「愛のかたち」について考えてほしいです。そして自分なりの結論を出してほしい。彼女の愛のかたちは言ってしまえば自虐だけども、みんながみんなそうである必要はないんです。読んで、ただのヤンデレ、気持ち悪い話、で終わっても、それはそれであたしの実力が足りないだけだと思っています。


あまりに今回の作品は痛々しい話になってしまったので解説をしましたが、完璧に余談です。みなさん好きに読んでください。解釈は読者さまの自由ですから^^









時にそれは狂気だと言われても、彼女にとってはそれこそが愛のかたち
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絵描きかつ夢書き。
さんほらに目覚めてから何かが変わった。
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